歌とか詩って、変則的
文法的に正しくて標準的な文章でも理解しにくいのに、場合によっては変則的な文章に出会うこともあります。単語が難しいとかじゃなくて文法的に変則的。こういうのは非ネイティブには分かりにくすぎますね……
変則的な文章の代表例、それは歌(song)とか詩(poetry)でしょう。こういった芸術の分野だと作者の伝えたいイメージなどを優先して文法的には変になっている部分も多くあります。
もちろん、それによって作品が魅力的になっているわけですが非ネイティブにとってはつらい(笑) 英語の歌とか詩を見てみても、理解しにくい。ネイティブなら感覚で楽しめるんでしょうが……
こういう変則的な英文でも楽しめる非ネイティブの人は尊敬します! めっちゃ英語を使いこなせている証拠では
まぁ、文法的に変則的だってのは英語の作品とかに限った話じゃありませんけどね。日本語の歌とかも、冷静に歌詞を見てみると文法的にはめちゃくちゃだったりしますし。
Jambalaya
というわけで、具体例として「Jambalaya(ジャンバラヤ)」というアメリカの曲の序盤の歌詞を載せてみます。楽し気な良い歌ですよ。この曲は、すでに著作権は切れているので大丈夫!
Goodbye, Joe, me gotta go, me oh my oh.
Me gotta go, pole the pirogue down the bayou.
My Yvonne, sweetest one, me oh my oh.
Son of a gun, gonna have big fun on the bayou.
さあ、どうでしょうか。みなさん、上手く日本語に訳せますか? 私には無理です(笑) 知らない単語を調べ終わったあとでも謎の部分が残りまくります。
特に注目したいのがMe gotta go, me oh my oh.。この部分はかなり意味不明ですよね。とりあえず「gotta」のの部分についてhttp://www.jikojitsugen.net/bunpou/0013.htmlから解説を引用させていただくと、
Have to~=have got to~=gotta(ガダ・ゴダ)~しなければなりません
とのこと。gotta goで「行かなくてはならない」ってことですね。しかし、やっぱりMe gotta goはおかしい気がします。主語になってるんだから、MeじゃなくてIのはずでは……?
Meは主語になりませんよ。文法的にはどう考えてもI gotta goのはず。
さらに、me oh my oh.の部分は文法的に見れば完全に意味不明です。文として成り立ってませんからね……調べてみると掛け声のようなもので深い意味は無いとのこと。
こんな感じで、歌詞には単純に文法だけを見れば間違っていたり謎だったりする部分が出てきたりするのです。あとはピリオドが無かったりとかもしますね。どこからどこまでが1文なのか判断しにくいことも……
まぁ、歌なんでメロディーだけでも楽しめるんですが真面目に歌詞を理解しようとすると大変すぎる。
ネイティブ並みの理解力、感性を持つのは難しい……
こういうのもネイティブだったら何となくで分かるのかもしれません。「Me gotta goの方が語感がいいんだろう」とか「me oh my oh、なんて見ただけで深い意味なんて無いって分かるじゃん?」とか思うのかも。
でもねぇ、文法を意識しながら必死になって翻訳してる非ネイティブにはそこら辺の感覚ってのが無いので……
詩の方はもっと理解不能だったりします。というか、有名な詩って古いのが多いんですよね。平気で2百年以上の作品とかだったりします。
そうなってくると単語とか表現がめっちゃくちゃ古いうえに、詩なんで文法も変則的。完全にお手上げです。
文法ルールをしっかり守った標準的な英文だけでなく、こういった芸術性があったり言葉遊び的だったりする文章も理解できれば楽しそうなのですが……
ネイティブ並みの理解力、感性を持てる所まで行くのはものすごく大変そうです。そこまで行ければ真のバイリンガルって感じでしょうか。
まとめ
・変則的な文章は理解しにくすぎる
・具体的には、歌とか詩
・ネイティブだったら何となくで分かるのかも。
・しかし、非ネイティブにはつらい……
・こういうのがパパッと理解できれば、真のバイリンガルって感じ?
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